Blackmagic Video Assist 12G HDRとは
Blackmagic Video Assist 12G HDRとは、Blackmagic Design社が開発した外部収録モニターです。
3Gから12Gにモデルチェンジし、1080p60から2160p60、さらにはBRAW収録まで可能とした外部収録モニターです。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
Blackmagic Video Assist 12G HDRの外部接続
Blackmagic Video Assist 12G HDRでは5インチと7インチの2種類があり、外部接続が少し異なります。
それぞれの外部接続について見ていきましょう。
5インチ
5インチモデルでは背面にバッテリー(NP-F)が2本搭載します。
側面に、電源ボタン・ヘッドフォン・SDカード1枚・12V外部電源・ミニSDI入出力・HDMI入出力があります。
底面に、USB-C接続があります。
重量はバッテリー除き、410g。
7インチ
7インチモデルでは背面にバッテリー(NP-F)が2本搭載します。
側面に、電源ボタン・LANC・ヘッドフォン・SDカード2枚・12V外部電源・アナログオーディオ入力・SDI入出力・HDMI入出力があります。
底面に、USB-C接続があります。
重量はバッテリー除き、825g。
比較一覧
5インチと7インチの違いを表にまとめてみます。
画面の大きさだけではなく、外部接続にも違いがあります。
もちろん7インチの方が高性能だが、重量が2倍以上もあり、携帯製を重視したい人は5インチをおすすめします。
SDIやミニXLRケーブルを使用して本格的な撮影を行いたい方は7インチを選択するのが良い。
収録できるコーデックなど映像関係に差はないため、自分にあった使い方に合わせて選ぶと良いと思います。
設定解説
それではモニター操作について説明していきます。
撮影画面
録画はこの画面で行います。
それぞれ設定画面や表示方法の変更が行えます。
収録ページ①
メニューを開いて、「収録」をタッチすると、入力・コーデック・コーデック品質を選択することができます。
入力
入力では、「SDI」か「HDMI」で選択できるので、収録時の入力端子の方を選択します。
コーデック
コーデックでは、収録するコーデックを選択します。
コーデックとは、動画を圧縮・変換するプログラムのことです。
動画を後から、Davinci ResolveでRAW編集したい場合は「Blackmagic RAW」、撮影した動画を大きく編集しない場合は「ProRes」か「DN×HR」を選択すればOKです。
コーデック品質
コーデック品質のBlackmagic RAWとProPesで設定が異なります。
Blackmagic RAWでは「固定ビットレート」又は「固定クオリティ」を選択できます。
上記の認識でOKです。
ProResではHQ、422、LT、PXYで選択できます。
HQがが最も高画質、PTYが最も低画質。
それぞれ解説します。
固定ビットレートとは
固定ビットレートとは、特定のデータレートを超えない データが大きい映像でも同じビットレートで記録します。
3:1が最高品質、12:1が最低品質となります。
固定クオリティとは
固定クオリティとは、画質を変えずに、シーンに合わせてビットレートを変更して記録します。
Q0が最も圧縮率が低く生データに近く、Q5が最も圧縮しています。
私は基本、「固定クオリティ」の「Q0」で記録しています。
収録ページ②
収録画面の2ページ目では、トリガー収録、コマ落ち発生時の対処方法、ファイルにLUTを適用を設定できます。
トリガー収録とは
録画の開始・停止をどこで行うか設定できます。
私はLUMIX / DC-S1と接続して使用しているのですが、「ビデオ開始/停止」を選択しておけば、S1側でREC操作をするとモニターも連動してくれます。
コマ落ち発生時の対処法
コマ落ちが発生した場合に「警告表示」をしたまま撮影を続けるか、強制的に「収録停止」するか選択できます。
モニターページ①
モニターをタッチすると、モニター画面が開きます。
ここでは撮影時、モニター内に何を表示するか下記の項目から選択できるので、自分の好みに合わせてカスタマイズしちゃってください!
モニターページ②
モニター画面の2ページ目は、下記の項目について設定ができます。
オーディオページ
オーディオページでは、収録音源のチャンネル数を選択できます。
HDMIとSDIでチャンネル数が異なります。
自分の撮影スタイルは音源収録はしないのでここのページは使用していません。
セットアップページ
セットアップページでは、その他のプログラム的な設定を行います。
LUTページ
LUTページでは、撮影時・再生時にこのページで選択したLUTを当てて再生•収録ができます。
LUTを当てることで、カラーコレクション•カラーグレーディング後の映像をイメージしながら撮影することが可能です。
実際に収録されるデータは、LUTの当たっていないBRAWもしくはProPesなので安心してください。
注意
購入を検討されている方は以下のことに注意してください。
3Gと12G
今回はBlackmagic Video Assist 12G HDRについて説明しました。
3Gモデルと12Gモデルは、見た目こそ似ていますが、性能はかなり異なるので、ご注意ください。
比較項目 | 3G | 12G |
モニター画素 | 1080p | 2160p |
モニターfps | 60fps | 60fps |
HDR | × | ○ |
BRAW | × | ○ |
収録画素 | 1080p | 5.9K |
重量 | 410g | 410g |
価格 | 77,580円 | 117,800円 |
BRAWや5.9Kで収録したい方は12Gを選択してください。
BRAWについて
Blackmagic Video Assist 12G HDRの最大のポイントでもあるRAW収録ですが、Blackmagic規格である”BRAW”のため、Davinciresolveでしか編集できませんのでご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これからBlackmagic Video Assist 12G HDRの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
そして、Blackmagic Video Assist 12G HDRで収録したBRAWをがiPadでも編集できる様になります!
詳細はこちらの記事で紹介しています。
よければご覧ください。
それでは楽しい映像制作をしていきましょう!
それではまた〜!
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