高級スピーカーメーカー「B&W」から新型イヤフォン「Pi7 S2」が発売されました。
今回購入したので、実際に使ってみて良かった点・悪かった点を紹介して行こうと思います。
レビュー
「B&W / Pi7 S2」は、前身モデルPi7のサウンドと基本的には同じで、接続安定性や専用アプリなどが進化しより使いやすくなったイヤフォンとなっています。
Pi7から進化したポイント
まずは先代モデルもPi7から、何が進化したのかまとめてみます。
使用時間の延長
Pi7 | Pi7 S2 | |
ノイズキャンセリングOFF | 4時間 | 5時間 |
充電ケース | 16時間 | 16時間 |
Pi7と比較するとバッテリーの持ちが1時間延長されました。
ケース内バッテリーを含め、最長21時間使用可能となります。
ここまでくるとバッテリーに関しては何も気にしなくても良さそうですね!
接続安定性の向上
Pi7は人が多い都内の駅などでは、接続が不安定になることがしばしばあるが、Pi7 S2では改善されています。
人混みの中でも最大25mまで接続可能となりました。
この進化は大きく、都内で暮らしている方には大きな進化に感じるかと思います。
専用アプリ【Bowers & Wilkins Music】
Pi7 S2より、アプリも新しくなり多くの機能が備わっています。
かなり使いやすく、装着ガイダンスもあるため始めて使う際もスムーズに使用することができます。
長所
高級スピーカーメーカー、B&WのPi7 S2について長所ポイントを解説していきます!
イヤフォン史上最高音質
もうここに尽きると思いますが、Pi7 S2から発せられるサウンドは極上です。
2023年現在では、Pi7 S2の横に並ぶイヤフォンないのではないかと思うほどです。
1つ下のグレードであるPi5 S2のメインドライバーにBA型ドライバー追加して、それぞれ独立したアンプで駆動するバイアンプ方式をとっており、かなり広い音場で低音から高音まで滑らかに美しく響きます。
バイアンプ方式であることから、低域信号と高域信号を個別のアンプで処理することで、スピーカーの負荷を均等に分散することができます。
これにより、スピーカーがより正確かつダイナミックに音を再生できるようになります。
aptX 接続
IPhoneユーザーの僕が一番良かったと思う点は、ケースをトランスミッターとして使用することでAACのIPhoneからaptX接続で音楽を楽しむことができるようになります。
IPhoneはLightning端子のため、トランスミッターを使用するには別売のケーブルが必須となります。
こちらはApple認証品のエレコム製なので安心して使えます!
バッテリー
バッテリー性能も先代のPi7よりも1時間長くなった6時間連続使用可なので、バッテリーの心配をすることはありません。
そしてもう一つ進化した点といえば、ケースのワイヤレス充電が対応となった点です。
ワイヤレス充電対応
Pi7 S2よりケースのワイヤレス充電が可能となったおかげでいちいちUSB-C接続しなくてもケースを充電器の上に置いておくだけで充電されます。
これが地味ですがかなり便利です。
防水
あまり知られてはいませんが、Pi7 S2はIP54の防水使用となっています。
短所
長所だけではなく、もちろん短所もあります。
ここからは実際使ってみて短所だと感じた点について説明していきます。
高価
やはりこれは誰もが思うでしょう。
定価で58,000円。
イヤフォンとは思えないレベル。
しかしイヤフォンだと忘れてしまうような、広がる音質がPi7 S2にはあるのです。
ですが、実際に購入するさいに価格がネックだと僕自身感じたため、記載させてもらいました。
「この価格は厳しいけど音質は妥協できない!」なんて人には先代モデルのPi7をおすすめします。
接続性能やバッテリー性能などはPi7 S2に劣りますが、音質自体はPi7 S2と変わりません。
Pi7 S2の約半値で購入することができます。
ノイズキャンセリング
Pi7 S2のノイズキャンセリング性能については、正直期待外れでしたね。
ノイズキャンセリング性能がイマイチに感じた点は大きく分けて2つになります。
ノイズキャンセリングレベル
ノイズキャンセリングレベルに関しては賛否両論あるのですが、僕の使用した感想としては“イマイチ”でした。
というのも今回、「Pi7 S2」の購入時に最後まで候補として上がっていたのが「AirPods Pro(第2世代)」でした。
AirPods Proは試聴したことがあり、そのノイズキャンセリング性能の高さに驚愕しておりましたが、Pi7 S2ではAirPods Proのような感動はありませんでした。
実際にイヤフォンはカフェでの編集作業でよく使用するのですが、”静音と化すAirPods Pro”と比べてPi7 S2は若干ですが周囲の騒音が目立ちます。
高音域の音が特に目立つように感じましたが、エアコンや車などの低音域はしっかりカットできる印象でした。
ノイズキャンセリングON OFFで音質が変わる
Pi7 S2のノイズキャンセリングでもう一点気になったことはノイズキャンセリングのON OFFで音質が変化することです。
これは結構顕著に現れます。
ノイズキャンセリングONの時は、B&Wらしい素晴らしい音質ですが、OFFにすると低音域がカットされ、スカスカな音質に感じました。
B&W 800シリーズを長らく愛用してきた僕的には、ノイズキャンセリングを積極的にOFFにして聴きたいとは思いませんでした。
遅延
続いて遅延です。
こちらは通常接続では問題ないです。
ほとんど遅延を感じさせない高性能となっております。
しかし、ケースをトランスミッターとして使用した際のaptX接続時に大きく遅延します。
IPhoneで動画を試聴するさいにケース経由で接続すると、映像と音声でかなりずれ込むため違和感を感じます。
とはいっても、ケースをトランスミッターとしてaptX接続したサウンドはIPhoneでも絶品です。
ケースでのaptX接続はあくまで「音楽鑑賞」ですね!
B&W Pi7 S2のオススメのジャンル
Pi7 S2はオールジャンルに向いている!というわけでなく、得意ジャンルが明確にあるイヤフォンのように感じました。
Pi7 S2は特に管楽器の音が絶品で、本当に目の前で吹いているような音圧を感じることができます。
そのため、ブラス系の楽曲を聴いた時に特に感動するのではないかと思います。
まとめ
今回はB&W Pi7 S2について解説してみました。
まとめてみようと思います。
いかがでしたでしょうか?
Pi7 S2の大体のイメージが持てたかと思います。
皆さんも実際にお店で試聴、または購入してB&Wサウンドを楽しんでいきましょう!
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