今回は、驚異的な定位再現能力を持つスピーカー「FAL Supreme-S」をご紹介します。
音楽をより深く味わいたい方々にとって、これは革新的な音響体験をもたらす素晴らしいスピーカーです。
FALは、その卓越した技術と革新的な設計によって、まるで演奏が目の前で行われているかのような臨場感あふれる音場を再現します。
定位の正確さや音の位置づけの明瞭さは、これまでに体験したことのない次元です。
では、FALの驚異的な定位再現能力と、どのように革新的な音響体験をもたらすのか、詳しく見ていきましょう。
FALとは?
FALは東京都の高級オーディオメーカー。
FALといえば平面スピーカーから広がる立体音像。
FALの歴史は長く、1973年に古山 磐雄氏によって現在のFALの代名詞ともなる平面スピーカーの研究が開始されます。
通常のスピーカーはボイスコイルが丸形ですが、FALのボイスコイルは角形で機械での量産ができないためスピーカーという”芸術品”でもあります。
FALは世界で唯一平面スピーカーを作り続ける高級スピーカーメーカーです。
FAL Supreme-S C60F特徴
FALは一般的なコーンスピーカーとは異なった特徴を持っています。
今回は僕が愛用している「Supreme-S C60」について解説していきます。
驚異の定位感
今まで多くのメーカーのスピーカーの音を聞いてきましたが、定位感でいえば「FAL Supreme-S60」に並ぶスピーカーはありません。
FALの上位モデル「Supreme-S C60AMT」も聴きましたが、ツイーターがついている分、レンジが広く綺麗な高音を奏でてくれる代わりに若干定位感がぼんやり感じました。
(とはいってもコーンスピーカーと比較したら全然負けていません。)
実は上位モデルよりも定位感の再現能力
リスニングポイントが広い
FALは平面スピーカーかつスピーカー自体が斜めに設計されているため、音の粒をバランスよく室内に響きわたすことができます。
そのため、室内で最適なリスニングポイントが非常に広いため、複数人での視聴でも全員がベストなサウンドを視聴することができます。
フルレンジとは思えない音域
FAL「Supreme-S C60」は、フルレンジスピーカーでありながらトールボーイのため、ユニットの大きさからは想像ができないほどしっかりとした低音がでます。
再生周波数帯域は、44Hz~14,000Hzです。
通常のコーン型スピーカーに例えると、直径30㎝並みのウーファーに匹敵するくらいの低音再生能力があります。
さすがに映画鑑賞するような地響きのような超低音は再生できないため、僕は映画鑑賞時のみサブウーファーの追加をおすすめします。
音楽鑑賞では全体のバランスが良くジャンル関係なくFALサウンドを楽しむことができます。
アンプを選ばない
FAL「Supreme-S C60」の振動板は、幅60㎜の小口径ながら94dBの高能率のため、比較的小さい出力のアンプでも力強く鳴らすことができます。
FALのイメージとして、大出力アンプでも、小出力のアンプでもFALサウンドをしっかり感じることができます。
僕は、映画鑑賞も音楽鑑賞も「Marantz SR7010」を使用しています。
AVアンプですが、映画だけでなく音楽鑑賞も同価格帯のプリメインアンプ並みの高音質です。
映画鑑賞も音楽鑑賞も両方高音質で楽しみたい人にはおすすめのアンプです!
デメリットをあげるとすれば…
ここまで完璧なFALですが、一つデメリットを挙げるとすれば、2023年現在新品購入できないことです。
実はFALは現在操業停止中で新品購入ができません。
コロナやウクライナ問題が引き金になり、製造する職人がいないようです。
手作り品であるが故の問題ですね…
中古で購入という手も
FALスピーカーは中古でもいくつかあるので気になる方はチェックしてみてください。
僕自身もこの「Supreme-S C60」を購入しました。
中古の場合個体差もあるのですが、すでにエージングを終えたものがほとんどですので購入してすぐにFALサウンドを楽しむことができます!
良い職人との出会い次第で、また製造する可能性もあるのでFALが復活することを願うばかりですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回僕が愛用しているスピーカー「Supreme-S C60」について紹介しました。
ちなみに僕は賃貸の軽量鉄骨アパートですが、「賃貸でも本格防音壁を作って音楽を楽しむ部屋の作り方」についてはこちらの記事で紹介しています。
それでは「FAL Supreme-S C60」についてまとめていこうと思います。
上記のような素晴らしい性能をもっているにもかかわらず、現在新品購入ができないのがとても残念ですよね…
大手オーディオメーカーと比較すると、手作り製造のため個体数も少なく中古もあまり出回りませんが、機会がありましたらみなさんも試聴してみてください。
きっとFALの革新的な音響体験に感動するはずです。
ではみなさんも音楽ライフ楽しんでいきましょう!
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