Leica M9というカメラ
2009年に発売されたライカ初のフルサイズデジタルカメラになります。
M9の前機であるM8からMシリーズもデジタル化されたが、APS-Hセンサーであり35mmフルフレームはM9からになります。
現在(2022年)M11が最新カメラとなっているが、最新デジタルカメラにはない魅力がM9にはあるので紹介していこうと思います。
Leica初のフルサイズデジタルカメラ
ライカ初の35mmフルサイズデジタルカメラということで、世界から注目を浴びた1台です。
というのも実は、今でこそ一般的になった35mmフルサイズと言う規格はライカが作り出した規格になります。
ライカの前身であるライツ社が誕生したのは今から150年以上前。
そのころはカメラといえば三脚必須の大型機械でした。
そこでライツ創業者のオスカーバルナックが、映画用フィルムを流用して作り出した小型持運び式カメラが現在の一眼レフ・ミラーレスにつながっています。
実はライカが今のカメラの生みの親なんですね!
Kodak製CCDセンサー
ライカM8、M9のイメージセンサーはKodak製CCDセンサーを使用しています。
現在の主流はCMOSセンサーとなっており、CCDセンサーは古い存在となってしまいましたが、実はCCDセンサーにしかない特徴があるのです。
そしてライカM9は画素数こそあまり高くないが、独特な色の表現をすることができます。
豊富なMマウントレンズ
1954年に「ライカM3」が登場し、ライカMシリーズの歩みが始まります。
もう少しで誕生70年にもなるMマウントは数多くのモデルが存在します。
Mマウントレンズには銘玉も多く存在し、特に下記のモデルは今でも人気があります。
- Summilux 35mm f1.4 1st (第1世代)
- Summilux 35mm f1.4 Aspherical (3rd) (第3世代)
- Hektor 7.3cm f1.9
レンジファインダー
ライカは他のカメラにはない「レンジファインダー」方式のカメラでもあります。
レンジファインダーの精度もライカが世界一と言われる理由でもあります。
ライカを使ったことのある人はわかると思いますが、レンジファインダーを操作する楽しみはライカでしか味わうことができません。
撮影の難しさ=撮影の楽しさ
ライカM9はカラーレンジも狭く、ISOも常用できるのが1000あたりまでと非常に撮影には気を使うカメラです。(苦笑)
だからこそ「絞り」「シャッタースピード」「ISO」を頭で考えながらシャッターを切る楽しさがライカにはあり、他のカメラでは味わえない写真の楽しさを感じることができます。
この楽しさを感じることができるのは選ばれしライカのオーナーです!
唯一無二のデザイン
ライカのデザインに惚れて購入した方もいるのではないでしょうか。
何を隠そう、この僕も初めてのカメラがこのライカM9になるのですが、デザインに惹かれて購入しました。(笑)
このライカMシリーズのクラシックなフィルム風デザインでありながら、イメージセンサーを搭載している唯一無二のカメラでもあります。
作例
ライカM9は描写と言うか、色が独特で他のカメラでは表現できないような世界観を持っています。
ライカM9の後継機
M9は現在廃盤になっていて、M9の血を引く現行モデルは「M11」となっております。
CMOSセンサーになったことでM9ほどの独特な色合いはありませんが、かなり使いやすく進化しています。
”撮影する楽しさ”が減ったわけではなく、M9と同様レンジファインダーを扱う楽しさは健在です。
まとめ
カラーレンジがとても狭く、「レンジファインダー」という他のカメラでは味わえない難しさがあり、誰でも簡単に綺麗な写真が撮れるカメラではありませんが、このカメラを使いこなした先にあるライカの世界にきっと虜になってしまうでしょう。
そんなライカユーザーが増えることを願っています。
M9のおすすめアクセサリーはこちらで紹介しています。
他にもライカの修理記事の書いているのでよかったら見ていってください。
皆様もカメラライフを楽しんでいきましょう〜!
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