今回はジブリ映画「紅の豚」を車好きの視点から見ていこうと思います。
きっと車好きだったら気づいたはずです。ポルコが運転していたトラックに書かれた「FIAT」の文字を。
そして「GHIBLI」の文字が書かれた飛行艇用エンジン。
今回はそんな車好きの目線で、映画「紅の豚」を考察していこうと思います。
【紅の豚】劇中に登場する車
今回紹介するのは「FIAT 621」となります。
番外編で劇中に登場する「GHIBLI」製エンジンにも触れいこうと思います。
FIAT 621(1929-1939)
まずはこのシーン、ポルコが運転しているトラックに「FIAT」の文字が・・・
しかし「FIAT」といえば丸いフォルムの500(チンクエチェント)の印象が強く、こんな大型トラック作っていたの!?と思う方も多いのではないかと思います。
実はこの車、「FIAT 621」と言い1929年〜1939年の10年間製造していた正真正銘フィアット製のトラックとなります。
下の実物の写真を添付しておきます。
実物
「紅の豚」は1930年のイタリアが舞台となっているのですが、この時代のイタリアはムッソリーニ率いるファシスト党が政権を握っていて、独裁政治による圧力により国内向けトラック・商用車を中心に製造していました。
実は「FIAT」はトヨタやメルセデスベンツのような大衆自動車メーカーであります。
長い歴史を見ると621、そして名車500(チンクエチェント)以外にもセダンやスポーツカー、鉄道と幅広く自動車製造を行なってきた大企業なのです。
GHIBLI Folgore
もう一つ気になるのが、ポルコが2代目の飛行艇とし乗ることになる「サボイアS.21」の心臓とも言えるジブリ製フォルゴーレというエンジン。
実はこれにも元となったエンジンがあり、マッキM.33に搭載されていた「FIAT AS.2」というエンジン。
実物の「サボイアS.21」に搭載されていたエンジンはロールスロイス製ケストレルというエンジンとなります。
モデル【FIAT AS.2】
見た目はそっくりですね。
「FIAT AS.2」のスペックを記載しておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はジブリ映画「紅の豚」を車好きの目線で考察して見ました。
何気なく見流してしまう車1台1台にもしっかりとしたモデル・特徴・歴史があり宮崎駿監督の”こだわり”が感じられますね。
無料で見てみたいという方は、ぜひ活用してみてください。
他にも新海誠監督の「すずめの戸締まり」も車好き目線で考察して見ました。
良かったら見ていってください。
コメント